高市さんがやばい発言をして、中国が怒っている程度のことしか知らずに話をしている人も多いのではないでしょうか?どの記事や発信を見ても、片側の思想や立場が色濃いものが多いので、ここでは両サイドの主張を紹介します。また事実と推測を分けながら解説します。最後まで見れば一人前にこの問題を議論することが出来るようになります。
- 高市氏の発言はどう答弁すべきだったのか。
- 立憲の岡田克也氏は日本に利益のない質問をなぜするのか。
- 中国は過剰に反応し、SNSを通じて、日本国民に戦争の恐怖を煽っている。
- 台湾、アメリカも反応を起こしている。
ユーザー投稿型の政治情報PoliTalkを運営しています。偏向されない生の国民の声を聞き合うことを目指しています。ユーザーがまだ少なく、情報が不足しています。1投稿だけでも大丈夫なのでご協力お願いいたします。
概要
高市総理が国会で立憲民主党からの質問に対する答弁で、「中国が台湾に軍艦による武力で侵略を行った場合、存立危機(自衛隊を派遣する)になりえる」と発言した。これを巡り、中国総領事が「汚い首を切り落としてやる」と発信し話題になった。また中国政府から脅しと抗議、日本国民に対して発信も行ってる。それについて日本国内では大きく見方が分かれている。
事実を整理
国会の答弁が発端
2025年11月7日の衆議院予算委員会での質問・答弁です。
岡田克也(立憲民主党・外交・安全保障担当)
「台湾有事という事態について、武力の行使も伴うものであれば、これは日本にとって『存立危機事態』にあたり得ると、貴総理ご自身が認識しておられると理解してよろしいか」
高市早苗内閣総理大臣
「台湾有事については、個別具体の事態の状況を踏まえ、政府として総合的に判断します。武力の行使も伴うものであれば、これはどう考えても『存立危機事態』になり得ると考えています。」
「艦船や武力の行使も伴う台湾有事であれば、これはどう考えても日本の存立を脅かす状況になり得る」
「ただし、これをもって特定の事案について明言することは慎むべきものであり、従来の政府の立場を変えるものではありません。」
https://www.jimin.jp/news/information/211808.html
岡田克也
「そのようなご発言を政府として統一見解とするつもりがあるのか。撤回するつもりはないのか。」
高市早苗内閣総理大臣
「発言の撤回の考えはありませんし、政府として統一見解を出すつもりもありません。」
中国駐大阪総領事がSNSで発信
薛 剑氏(中華人民共和国駐大阪総領事館 総領事)が、SNS(プラットフォーム「X)において、非常に攻撃的な言葉を用いて投稿を行い、それが日本政府から抗議されるという外交的な波紋を呼んでいます。薛総領事が11月8日頃、X上で日本の政治的発言に反応する形で、記事を引用投稿し 「その汚い首を一瞬の躊躇もなく斬ってやるしかない」 といった文言を添えたと報じられています。この投稿は現在は削除されています。
中国外務省報道官が記者会見
中華人民共和国外交部の報道官 林 剣 は 2025年11月13日の北京での記者会見で、高市 早苗 首相の「台湾有事が日本の存立危機事態になり得る」との国会発言について非難、発言の撤回を即時求めるとともに警告した。具体的内容は下記に示します。
- 日本の首相 高市早苗 氏の台湾をめぐる発言(=「武力を伴う台湾有事が日本の存立危機事態になり得る」)について、「粗雑な中国の内政干渉(crude interference in China’s internal affairs)」であると非難。
- 上記発言が、日中間における「一つの中国」原則(one-China principle)および両国が交わした4本の政治文書(the four China-Japan political documents)に反すると指摘。
- 「日本が台湾海峡情勢において武力行使・介入を図るならば、それは侵略行為(an act of aggression)に相当し、中国は断固たる反撃(resolute counteractions)を行う」と明言。
- 「この種の発言を撤回しなければ、発生するすべての結果(all the consequences)を日本が負うべきである(Japan must bear all consequences)と警告する」。
- 「日本は歴史的な侵略の罪(historical crimes of aggression)を深く反省すべきであり、中国の内政干渉を直ちにやめ、挑発的・越線的な言動(provocative and transgressive words and deeds)を停止せよ」と促した。
- 「台湾問題は中国の核心的利益(core interests)であり、外部の干渉を一切容認しない(brooks no external interference)最初のレッドライン(first red line)である」と強調。
- 「中国は平和を重視するが、主権・領土の一体性(sovereignty, security and territorial integrity)を守るためには必要なあらゆる手段を取る」(China will do what is necessary to firmly defend…)と表明。
誤訳を避けるため、英語の表記を残しています。
その後の動き
Xで日本に向け警告を発信
中国政府関係者はxを通じて日本語で、戦争の危機に陥るような発言を高市氏がしたことを強調して発信しています。一部の日本のxユーザーにコラ画像を作成し馬鹿にされたポストが目立ちますが、賛否の声があります。センスある投稿が多いのでぜひ見てください。
日本への渡航・留学を控えるよう注意喚起
中国政府が日本への渡航に注意喚起したため、日本の観光業に大きなダメージが入っています。「一条龍」と呼ばれる中国経済圏で日本観光が済んでしまうモデルがあるため、日本への影響が少ないとする声もありますが、既にある程度大きなダメージが入っています。
- 中国の注意喚起後、日本行きの航空券が約50万席キャンセル(11/15〜17の3日間の推計)。
- 観光は日本GDPの約7%、中国人は訪日客の「約2割」。
- 野村総研試算では、年間で約2.2兆円の損失になり得るとされています。
中国外務省が11月14日、自国民に対して当面のあいだ日本への渡航を自粛するよう注意喚起しました。治安悪化の為と公表されていますが、背景には「台湾有事の際に日本が軍事的に関与する可能性」発言があることは明らかでしょう。
11月17日。続いて中国文化観光省も、日本旅行を控えるよう追加で注意喚起。団体旅行のキャンセルが相次ぎ、日本行きツアーやパッケージの中止・延期が広がる。
反応
中国人観光客によるキャンセルを心配する声も、オーバーツーリズムと迷惑観光客の解消を喜ぶ声もある。中国人コミュニティ内で資金が循環していたから影響は少ないとする見方と、中国人の消費金額は大きく無視できないとする見方があります。高市氏の発言により日本経済が終わるというネットユーザーも居ます。
一条龍(イーティァオロン)モデルとは
中国語の「一条龍」は、観光や流通の一気通貫エコシステムを指す言葉です。
- 旅行前:
- 中国国内のオンライン旅行プラットフォームで予約
- 決済も中国の決済アプリ(アリペイ、WeChat Payなど)
- 日本滞在中:
- 現地ガイド、バス会社、免税店、ドラッグストア、飲食店などが中国資本・中国系運営
- 店内表示・決済・口コミも中国語圏プラットフォームで完結
- 帰国後:
- 日本で見た商品を、中国のEC(Tmall、REDなど)で再購入し、物流も中国資本が担う
つまり、「旅行前 → 来日中 → 帰国後」まで、お金・データ・顧客接点のほとんどが中国のプラットフォームの中で循環する仕組みです。
日本側から見ると、表面的には「訪日客が日本でお金を使っている」ように見えるが、利益の上流(販売チャネル、決済、広告、データ)を押さえているのは主に中国企業で、日本に残る取り分は限定的とする分析が多い。
渡航注意喚起と一条龍の関係
今回の「日本への渡航自粛」・注意喚起で、いま真っ先にダメージを受けているのは誰かという話で、一条龍モデルの事業者がクローズアップされています。
① 直撃を受けるのは「中国側の一条龍」事業者
中国政府が日本行きを止めると、
- 中国側のオンライン旅行会社
- 中国系航空会社
- 在日中国人が運営するバス会社、免税店、ホテル、ガイド会社
など、一条龍のチェーン全体が一気に売上ゼロに近づく。
日本人向けビジネスをほとんど持たず、「中国人観光客専用」で組んでいた事業者ほど打撃が重い。
一部の日本側識者・政治家は、
渡航制限で最も打撃を受けるのは日本経済ではなく、中国式「一条龍」モデルだ
https://x.com/takashinagao/status/1990928674032586929
と指摘しており、実際に「中国人だけで完結するエコシステム」が止まることの方が構造的ダメージが大きいという見方がある。
② 日本経済への影響のニュアンス
もちろん、日本も宿泊・小売・テーマパークなどで痛手を負うし、短期的なマイナスは大きい。ただし、もともと利益の大部分を中国側が握っていた一条龍セグメントが縮むことで、中長期的には「中国依存を減らして、他国・個人旅行客中心にシフトするチャンス」と見る向きもある。
実際の影響
一言で言うと、中国の渡航自粛は「中国団体ツアー依存の宿」がモロに食らっていて、日本全体でも数兆円規模のリスクが出ています。
1. 全体のインパクト(数字のイメージ)
- 中国の注意喚起後、日本行きの航空券が約50万席キャンセル(11/15〜17の3日間の推計)。
- 観光は日本GDPの約7%、中国人は訪日客の「約2割」。
- 野村総研試算では、年間で約2.2兆円の損失になり得るとされています。
つまり、数字だけ見れば「コロナ級とまではいかないが、かなり重い打撃」というレベルです。
2. 旅館・ホテルへの具体的な痛手
あなたの言う「中国ツアー客にまとめてキャンセルされた旅館」、実際に複数出ています。
東海エリア(愛知・蒲郡)
- 愛知県蒲郡のあるホテルでは、
- 中国人団体客28グループ(約1000人)の11月分予約が一気にキャンセル
- 売上の約6割を中国団体に依存していた、と報じられています。
- その後の続報では、同市内の「蒲郡ホテル」で
- キャンセル人数が計2000人に達した
- 16日以降、半数を占めていた中国団体から次々とキャンセルが入っている、という話も出ています。
他地域
- 東海地方の他のホテルでも、中国団体のキャンセルが連鎖。
- 関西の民泊・宿でも、「中国団体がごそっと抜けたうえに、渡航自粛を理由にキャンセル料も取りづらい」という状況が報じられています。
- ある観光地では、キャンセルで約4000万円の損失見込みという例も出ています。
3. 構造的な影響
- 中国の大手旅行会社が日本ツアーの販売停止、中国系航空会社も日本路線のキャンセル・減便を実施。
- その結果、
- 中国団体に特化した旅館・バス会社・土産物店
- 中国資本の「一条龍」型インバウンド(受付〜決済まで中国側で完結)
ここが一番深く沈んでいます。
まとめると:
中国団体依存の宿ほど「一気に予約ゼロ+キャンセル料も取りにくい」状態になっていて、日本全体でも観光・小売を巻き込む損失が膨らんでいる
というのが現状です。
日本産水産物の輸入停止
1. 何が起きたか(結論)
2025年11月19日前後
中国政府が日本政府に対し、 日本産水産物の輸入手続きは「技術的要件を満たしていない」
と通告し、実質的に日本産水産物の輸入を再び止める方向に動きました。形式上は
- 放射性物質モニタリングデータの内容・形式などに「疑義がある」
- 日本側が新しい条件に対応しない限り輸出できない
という技術・安全性名目ですが、実務上は「ほぼ輸入停止」と受け止められています。
2. 対象と範囲
6月の部分解除で再開していた、北海道など10都県以外の地域からの水産物も含めて手続きが止まるリスクが高いと報道されています。すでに北海道産ホタテなどが11月上旬から中国向け輸出を再開した直後だったため、関係者からは「再開からすぐに事実上の停止で、事業者は困惑」との声。
3. 名目上の理由と本音と見られる部分
表向きの理由(中国側の説明)
- 福島第一原発の処理水海洋放出に関する監視・データ提出が不十分
- 既存のモニタリングデータの「技術的要件」に疑義がある
→ 食品安全・消費者保護を理由にした規制強化という建付け。
実際の見方(各国メディアの分析)
- 高市早苗首相による「台湾有事は存立危機事態になり得る」との答弁(11月7日)への報復的な対抗措置との見方が強い。
- すでに
- 中国による日本への渡航自粛要請
- SNS等での「貿易制限」を示唆する論調
が出ていた流れの中での措置であり、政治カードとしての色彩が濃いと評価されています。
4. 日本側への影響のポイントだけ
2023年8月の最初の全面禁輸で大打撃を受けた
- ホタテ
- ナマコ
- サケ・マス類 など
ようやく2025年6月以降一部再開 → 11月に本格輸出が動き始めた直後に再度ストップの危機。特に
- 中国市場への依存度が高い北海道などの産地
- 中国向け加工・流通を組んでいた業者
にとっては、再開投資をした直後に再び出口が閉じかねない状況です。
まとめ
ざっくりまとめると、
今回の輸入制限は、「福島処理水の安全性」を名目にしつつ、
高市首相の台湾発言への報復として、日本産水産物の輸入を再び事実上止める動き
という構図です。
議論の前に必要な知識のおさらい
発言の詳細
高市総理「戦艦を使って武力の行使を伴うものであれば、どう考えても存立危機事態になり得る」
中国が台湾に対して戦艦を使った武力行使を行う
→ 台湾有事が発生。
米軍が台湾防衛を支援するために関与
→ 艦艇や航空機を展開。
その米軍が攻撃される(台湾周辺、グアム、日本国内基地など)
→ 「密接な関係にある国=米国」が武力攻撃を受けた状態。
日本政府が、日本の存立が危うくなると判断
→ 「存立危機事態」を認定し、集団的自衛権の行使が可能になる。
歴代首相は歴代首相は「一概に述べることは困難」として明言を避けてきた。
「存立危機事態」とは?
2015年の安全保障関連法で定義された概念。
日本が直接攻撃されていなくても、密接な関係にある国(主に米国)が武力攻撃を受け、日本の存立や国民の権利が根底から覆される明白な危険がある場合に認定されます。
認定されると、自衛隊は**集団的自衛権の行使(武力行使)**が可能になります。
厳格な「新三要件」(武力攻撃発生・他に適当な手段なし・必要最小限度)と国会承認が必要。
日本は台湾を中国の一部と認めていたのか
中国と台湾の話は、ざっくり言うと
「もともと国は1つだったけど、政府が2つに割れた」
ここから全部始まります。
順番に整理します。
- 1949年の内戦結果
- 大陸:中華人民共和国(PRC、北京)
- 台湾:中華民国(ROC、台北)
→ 「国が2つ」ではなく、「中国は一つ、正統政府が2つ名乗っている」状態が続く。
- 1971年 国連決議2758号
- 国連の「中国代表」は台湾(ROC)→ 北京のPRCに交代。
- ただし、台湾の最終的な地位を法的に確定したわけではない。
- 中国の「一つの中国原則」
- 中国は一つ
- 台湾は中国の一部
- PRCが唯一の合法政府
- 各国の「一つの中国政策」
- 「中国の主張は理解・尊重」と言いつつ、
- 実務上は台湾とも非公式に関係を維持する“あいまい戦略”。
- 日本の立場(1972年 日中共同声明)
- PRCを「中国唯一の合法政府」と承認。
- 「台湾は中国の一部という中国の立場を理解し尊重し、異議を唱えない」と表明。
→ ただし、日本は「自分の口で台湾は中国の一部と認定した」とまでは言っていない、と説明。
- 台湾有事発言が荒れる理由
- 中国視点:
「台湾=中国の内政問題なのに、日本が軍事介入を示唆 → 一つの中国に反する」 - 日本視点:
「台湾有事は日本の安全保障に直結するので、対応議論は不可避」
- 中国視点:
この「①歴史的経緯」と「②一つの中国の解釈のズレ」が、台湾有事発言での対立の土台になっています。
1. そもそも「中国が2つ」って何が起きたのか
- 1949年まで
- 中国大陸全体を統治していたのは「中華民国(ROC)」という政府
- 首都は南京 → 後に台北へ逃れる
- 1949年:中国内戦の結果が決着
- 共産党側:大陸で「中華人民共和国(PRC)」を建国(首都:北京)
- 国民党側:負けて台湾へ逃げ、「中華民国政府」として存続(首都:台北)
結果として:
- 国名としてはどっちも「自分こそ本当の中国だ」と主張
- 大陸側:中華人民共和国(PRC)
- 台湾側:中華民国(ROC)
「中国が2つできた」ように見えるけど、当事者は“2つある”とは認めていない
両方とも「中国は一つ、自分がその正統政府だ」と言い張ってきた。
2. 冷戦期:世界はどっちを「中国」と認めていたか
- ソ連など社会主義国:早い段階で「中華人民共和国(北京)」を中国として承認
- アメリカや日本など西側:長い間「台湾の中華民国」を中国代表として扱った
さらにややこしいのがポイント:
- どちらも「二重承認」は絶対ダメという立場
- ある国が北京を承認したら、台北はその国と断交
- 逆も同じで、北京も「台湾を承認する国とは国交しない」
3. 1971年:国連での「中国の席」が入れ替わる
転機:国連総会決議2758号(1971年)
- それまで国連で「中国代表の席」に座っていたのは台湾(中華民国)
- 1971年に投票が行われ、
→ 「中華人民共和国を中国の唯一の正統代表として認める」決議が可決
→ 台湾(蒋介石政権)の代表は国連から追い出される
ここでよく誤解される点:
- この決議は
- 「中国を代表するのはPRCですよ」と決めた
- しかし台湾そのものの最終的な地位を法的に確定したわけではない
- 「二つの中国」や「一中一台」を認める内容でもないし、
逆に「台湾は必ず中国の一部」とまで国連が宣言したわけでもない、という解釈も各国に存在する
4. 「一つの中国」“原則” vs 各国の“政策”
国連でPRCが中国代表になったあと、世界の流れはこうなる:
- 多くの国が台湾との外交関係を切り、北京と国交を樹立
- その条件として北京が突きつけたのが
**「一つの中国原則を受け入れろ」**というもの
北京側が言う「一つの中国原則」の中身はだいたいこう:
- 世界に中国は一つだけ
- 台湾は中国領土の一部
- 中華人民共和国政府が中国全体を代表する唯一の合法政府
一方で、アメリカ・日本・欧州など多くの国は
「一つの中国“政策”」という、少しぼかした立場をとってきた。
- 中国が「台湾は中国の一部だ」と主張していることは「理解し、尊重する」
- しかし、自分の口で「台湾は中国の一部だ」と明言していない、という説明をしている国も多い
5. 日本の場合:1972年にどう約束したか
① もともと日本はどちらと仲良かったか
- 戦後しばらく、日本は台湾の「中華民国」と国交(1952年 日華平和条約)
- 北京の中華人民共和国とは国交なし
② 1972年:日中国交正常化
- 1971年に国連の代表権がPRCへ移る
- その流れで1972年、日本は台湾との条約を終了させ、北京と国交正常化
- 日中共同声明で日本はこういう形の文言を出す:
ざっくり言うと(意訳):
- 「中華人民共和国政府が中国の唯一の合法政府であることを承認する」
- 「中国政府が『台湾は中華人民共和国の領土の不可分の一部だ』と主張していることを十分理解し、尊重し、この立場に異議を唱えない」
ここがポイント:
- 中国の解釈
→ 日本は台湾を中国の一部と認めた、だから台湾問題は中国の内政だ - 日本政府の説明
→ 「中国の主張を“理解し尊重”と言っているだけで、日本が独自に“台湾は中国の一部だ”と承認したわけではない」という、あいまいなスタンスをとってきた
その結果、
- 日本は北京と正式な国交を持ち
- 台湾とは「民間・実務関係」という名目で実質的な交流を続ける、という形になっている
6. 台湾側の考え方の変化
昔の台湾(中華民国)は:
- 「自分たちこそ中国全体の正統政府。いつか大陸を取り戻す」という立場
しかし90年代以降、台湾社会の空気は大きく変わる:
- 憲法上は今も「中華民国」だが、
- 実際に統治しているのは台湾・澎湖・金門・馬祖だけ
- 自分たちを「中国の一部」ではなく、「台湾という一つの国」と感じる人がかなり増える
- 民進党(DPP)政権は
- 「台湾=中華民国はすでに主権国家」「PRCに従属しない」
という姿勢を明確にしている
- 「台湾=中華民国はすでに主権国家」「PRCに従属しない」
これに対して北京は:
- 「台湾独立」的な動きは絶対に認めない
- 必要なら武力行使も排除しないと繰り返し表明
7. ここまでを踏まえた「台湾有事」発言との関係
今ニュースになっている「台湾有事発言」が中国の強い反発を招く理由はシンプルです。
- 中国のロジック
- 「一つの中国原則」に基づき、台湾は自国の一部 → 完全な内政問題
- そこに日本の首相が「台湾有事=日本有事」「日本も軍事行動を取りうる」などと言う
→ 「他国が中国の内政に軍事介入すると言っている」と受け取り、
「1972年の共同声明で一つの中国を認めたくせに約束違反だ」と批判
- 日本側のロジック
- 「台湾有事になれば、日本の安全保障やシーレーンに直接影響する」
- 日米同盟や安保法制上、「存立危機事態」と判断されれば自衛隊が米軍を支援しうる
- ただし、日本政府としては
「一つの中国“政策”は維持している。台湾問題の平和的解決を求めている」
という建前を崩していない、と説明している
超ざっくりまとめ
- 中国内戦の結果
→ 北京のPRCと台湾のROCという「二つの政府」が生まれた - 両方とも「中国は一つ、自分が正統」と主張。
- 1971年の国連決議で、中国の席は台湾から北京へ。
- 以後、多くの国が
- 「中国代表はPRC」と認めつつ
- 台湾とは“非公式”に関係を維持する、というあいまいなバランスを取っている。
- 日本は1972年共同声明で
- 「中国の唯一の合法政府=PRC」を承認
- 「台湾は中国の一部」との中国の立場を「理解・尊重する」と約束
- 今の「台湾有事」発言は
- 中国から見ると:内政問題に軍事介入をほのめかす裏切り
- 日本から見ると:自国防衛上、避けて通れない議論
というズレがある。
この流れを押さえておくと、「なぜ一つの中国の話が今もこんなに揉めるのか」「台湾有事でなぜ中国があそこまで怒るのか」がだいぶ見やすくなります。
敵国条項の死文化
結論から言うと、
法的にはほぼ「死文化」扱いだが、条文は残っているので政治的カードとしては使われ得る、というのが実態です。
超簡単にまとめると、第二次世界大戦の戦勝国の中国が、敗戦国の日本には国連の承認なしで武力攻撃をすることが出来るルールが国連にはある(あった)。そのルールを消すことで同意はしているが、削除には至っていない。それを利用して攻撃されるかもしれない。
1. 前提:敵国条項って何か
- 国連憲章の
- 第53条ただし書き
- 第77条1項(b)
- 第107条
- 第二次大戦の「旧敵国」(日本・ドイツなど)に対して、 旧敵国が再び侵略行為をした場合、連合国は安保理の事前許可なしに強制措置(武力行使など)を取り得る
という特別扱いを認めた規定。
2. 「もう死文化している」派の主張
日本政府や多くの国際法学者がこの立場。
主な根拠:
- 旧敵国(日本・ドイツなど)はすべて国連加盟国になり、国際社会の「普通のメンバー」として扱われている。
- 1995年 国連総会決議50/52
→ 「敵国条項は事実上、死文化している」との認識を示し、憲章からの削除を検討するよう決議(賛成155、反対ゼロ)。 - 2005年 世界首脳会合「成果文書」
→ 憲章上の「敵国」への言及を削除する決意を確認。 - 実務上、この条項を根拠に武力行使が行われた例は現代ではないとされる。
- 日本外務省も最近、 「旧敵国条項は既に死文化している。これを有効であるかのように語るのは国連の判断と相いれない」
と公式に発信。
→ つまり、**「条文は残ってるけど、国際社会の共通理解としては使わないことになっている」**という考え方。
3. 「いや、まだ死んでいない/要注意」派の主張
一部の研究者・実務家・政治家がこの立場。
主な論点:
- 憲章改正(第108・109条に基づく正式改正)で条文が消えていない以上、法的には生きている。
→ 削除には常任理事国(P5)の批准が必要で、中国・ロシアなどが本気で賛成するかは不透明。 - 実際に
- ロシアが敵国条項を自国の安全保障上なお重要だと解釈する論文・議論もある。
- 最近、中国大使館が「敵国条項」を持ち出し、日本が再び侵略政策に向かえば安保理許可なしに軍事行動を取り得る、と示唆する発信を行った。
- 日本国内の一部の専門家・政治勢力は 「本当に死文化なら、とっくに憲章から削除されているはず。
条文が残る限り、“いざという時の口実”として使われるリスクはゼロではない」
と警戒。
→ つまり、「実務上ほぼ使われていないのは分かるが、条文がある以上“法的・政治的リスク”は残る」という立場。
4. まとめ(どう整理すべきか)
- 国連・加盟国の公式な共通認識
→ 敵国条項は「時代遅れで、実務上は死文化している」。 - 現実の条文
→ しかし、国連憲章からはまだ削除されていない。 - 結果として
- 国際法のメインストリーム:
→ 「実際にこれを根拠に日本やドイツを攻撃できる、という解釈は取っていない」 - ただし政治・宣伝の場では:
→ 今回のように、中国などが「圧力・牽制のための口実」として持ち出す余地は残っている。
- 国際法のメインストリーム:
一言でまとめるなら、
「判例も実務も“ほぼ無効扱い”だが、憲章本文には残っているため、
政治的には時々ゾンビみたいに引っ張り出される条項」
という理解でほぼ間違いないです。
実際に中国は「国連からの承認なしで武力攻撃をすることができるぞ」と発信しています。
尖閣諸島を中国(台湾)の一部と主張
論点
台湾を中国の一部と認めたから内政干渉にあたるのか。
総領事の発言は妥当なのか。
高市さんの発言はおかしいのか。
戦争に発展するのか
高市氏は発言を撤回すべきなのか
発言を撤回するという選択肢もたしかにある。現状の経済制裁では大きな被害は出ていないが、レアアースや日本への武力攻撃を考えると、今の段階での撤回は意味がある。しかし特に武力攻撃は戦争の開始を意味し、中国側は周辺国からの侵攻懸念と、アメリカ等の他国の介入懸念があるため、簡単には実行できない。
仮に撤回するなら「発言は内政干渉に該当するため撤回します。台湾に武力を行使して侵略した場合でも一切干渉しません。」と発言するのでしょうか?
今後の経済への影響。
まとめ
否定的な意見のほとんどがデマか妄想ですが、一定数まともな根拠に基づいた主張もあります。今回は明言したことで中国が怒った。これSNSに煽られ、誤解している人が多すぎます。SNSは同じ意見ばかり見えるようになっているので、気を付けてくださいね。
- 自分で調べる。
- 自分で判断する。
- 身近な人と直接意見交換する。
これが大事です。AIを使うとすぐにできます。現状で一番中立です。
ぜひご活用ください。
PoliTalkについて
ユーザー投稿型の政治情報PoliTalkを運営しています。偏向されない生の国民の声を聞き合うことを目指しています。
ユーザーがまだ少なく、情報が不足しています。日本国民全員に正しい情報を届けるため、ぜひご協力お願いいたします。好きな政治家・政党贔屓の記事でも評価でも構いません。嫌いな政治家の悪評を刻み込んでもOKです。政治家毎に確認できるのでxのように埋もれていきません。
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