自民党が日本維新の会と連立を組み、議員定数の削減に力を入れると発表し話題になっています。賛成も反対も判断できなかった経験を活かして解説します。

この記事では以下を理解できます。
- 議員定数削減の概要
- 議員定数削減のメリット
- 議員定数削減のデメリット
- 賛成・反対の基準
- なぜこの提案をしたのか
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結論
国民が望むようなメリットもあるが、デメリットの方が多い
と感じる国民が多いはずです。もちろん価値観にもよるので、判断材料をご提供します。
議員定数削減の概要
自民党は日本維新の会との連立協議を巡り、維新側が求めている国会議員の定数削減に応じる方針であることが分かりました。具体的には小選挙区では1人区もあり減らすことができないため比例議席を減らすと言われています。
議員定数削減の背景
日本維新の会が議員定数削減を提案した目的は「身を切る改革」として政治への信頼回復を狙うものです。ただし、実際には政治的な駆け引きの側面もあり、単なるパフォーマンスとの批判もあります。過去に大阪でも議員定数削減が行われ、賛否が分かれています。また連立合意に際して「政治資金規正法では合意できないが、お互いに連立を組みたい」という思惑から、合意できるこの提案が行われたという見方もあります。
一部では「国会議員の数が多い、寝ている議員は無駄だから減らそう」という声もありましたね。
議員定数削減のメリット
比例復活が減る
比例代表の枠が減ることで、小選挙区で落選した候補の「比例復活」当選が減ります。これにより、選挙結果がより民意に近い形になると主張されています。
自民党の英利アルフィヤさん、れいわ新選組の大石晃子さんは比例のゾンビ復活と話題になっていましたね。小選挙区では次点、次次点で落選しているにも関わらず当選してしまうから民意が反映されていないという主張が多いです。
公費支出を抑えられる
議員数が減ることで歳費・人件費・政務活動費などの公費支出が抑えられます。国民の負担軽減という点でわかりやすい効果があります。しかし、政治への影響の割には削減できる支出は少なく見合っていないという主張が多いことも事実です。AIによる試算を下に表示しておきます。

議員定数削減のデメリット
中小政党が議席を取れない
中小政党は選挙区では議席が取れず、全国の支持者が少しずつ投票した比例票で1~3議席獲得する場合が多いです。比例議席が減れば、この1~3議席を獲得できなくなってしまいます。
この数議席を活かして、国民の信用を得てさらに議席を伸ばしていきます。これが出来なくなることで新しい中小政党が出て来にくく、結果的に大政党の割合が高く独占に近い状態になってしまいます。
死票が増える
比例代表並立制にするメリットである、「死票を減らすこと」が出来なくなります。極論を言えば完全に比例代表にすれば、投票された割合と実際の議席の政党の割合が、ほとんど一致します。比例議席を減らす程遠ざかってしまいます。つまり小政党を支持する声がなかったことになり、民意が反映されにくくなります。
維新にはメリットばかり
維新は小選挙区で強く、比例依存度が低い
維新は大阪・兵庫など関西圏で小選挙区の勝率が高く、比例代表で「復活当選」するケースが少ない政党です。
つまり、比例枠が減っても自党への影響は限定的です。
比例議席の多いライバル政党に大打撃
立憲や共産などは小選挙区で勝てず、比例で議席を確保している構造です。
比例定数を減らすと、これらの政党の議席が大きく減少し、維新や自民のように小選挙区で強い政党が相対的に有利になります。
「身を切る改革」という政治的アピール
維新が主導して「議員定数削減」を掲げると、国民には「無駄を削る政党」という印象を与えやすい。もちろん全政党の負担になるはずですがイメージは違います。
実際の損得以上に、イメージ戦略としてのリターンが大きいというのが本質です。
野党再編を難しくなる
比例枠の縮小は、小政党や新興勢力が国政で議席を得にくくなる。
結果的に「維新 vs 立憲」の構図を固定化し、維新が“第二与党”としてのポジションを安定的に確保できます。
比例が多い政党の議席は0に近くなる
れいわ、共産、参政、社民、NHKなどの政党は比例議席数が多いため、このままいけば議席数が極端に少なくなってしまいます。
「物語」の演出
この自らの犠牲と期待されている政策を実現することにより「維新の政治家は身を削ってガソリン暫定税率を廃止してくれたんだ」と感じる方が現れます。単独で政策を実現するよりも遥かに大きな政治的価値を持たせることが出来ます。
まとめ
長くなるので2個に分けています。まとまってなくて、すみません。
議員定数削減のまとめ
唯一のメリットは望んでいない比例ゾンビ復活で民意が反映されない例をなくすことが出来る点です。しかしこれは他の重複立候補の制限などで対策をすることが出来ます。これはまた別の問題も出てきますが。なので比例復活阻止のためではメリットが少ないように感じますね。
国民目線のまとめ
短期的には、応援する政党に有利なら良い。不利なら悪いです。
長期的には、新しい政党が出てこなくなり、既存の大政党の独占状態となり、政党同士の競争がなくなってしまいます。その結果、日本経済が停滞する要因の一つになってしまう可能性があります。
これまで紹介した内容を元にそれぞれの感情や事情に合わせて判断したら良いでしょう。
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