2030年までに賃金100万アップ。小泉新次郎の総裁選出馬会見まとめ。

小泉進次郎

小泉進次郎氏は総裁選出馬会見で、まず「物価・賃金に連動して基礎控除等を自動調整する新制度」と「ガソリン暫定税率の速やかな廃止」を最優先に掲げた。特に目立ち、SNSで話題になったのは2030年までに100万の賃上げである。臨時国会に補正予算を提出し、物価高に直撃する政策を即時に打ち出すと強調した。デフレ的な財政運営を壊し、インフレ時代に対応する新たな経済運営を築くと訴えた。実質賃金は年1%上昇を目標に、2030年度までに平均賃金を約100万円引き上げるとし、賃上げ税制や投資拡大で名目成長を後押し。設備投資の即時償却などで供給力を強化し、地方に先端産業を呼び込む官民連携投資を推進するとした。

農政では米価安定と「需要に応じた増産」への転換を“歴史的改革”と位置付け、意欲ある生産者の所得確保とセーフティネット整備を約束。輸出拡大も視野に、農林水産業を地域の基盤として再生する姿勢を鮮明にした。観光分野では2030年に訪日客6000万人を目指し、インフラや受け入れ環境整備、オーバーツーリズム対策を掲げた。防災では、来年度に十分な権限と予算を持つ「防災庁」を創設し、国主導で災害対応力を抜本的に強化する方針を示した。治安・外国人政策では首相直轄の司令塔機能を整備し、不法就労や医療制度の不適切利用、土地取引の透明化に踏み込む。

外交・安全保障では「強い日本」を掲げ、防衛費対GDP比2%を堅持。日米同盟を「新たな高み」に引き上げ、トランプ氏とも信頼関係を築き直すとした。日米韓の協力枠組みを重視し、自由で開かれたインド太平洋の実現を目指す。靖国参拝は「総理就任後は適切に判断」と述べた。憲法改正については自衛隊明記など自民党の4項目で与野党協議を主導する考えを示した。

統治・党改革については「自民党は実質少数与党」と危機感を表明し、地方組織と一体で信頼回復を図るとした。政治資金は「禁止より公開強化」を基本に透明化を徹底。党役員会見のオープン化にも含みを持たせた。選択的夫婦別姓は「選択肢拡大に賛成」としつつ、優先順位は下げ、通称使用拡大などから着実に進める考えを示した。郵政、選挙制度、消費税や日米地位協定改定などの論点には踏み込まず、当面は物価直撃策、防災庁創設、米政策転換といった即効性と基盤整備を同時に進める姿勢を強調。他候補にはない「控除インデックス化」「防災庁新設」「米増産転換」の三本柱を武器に、党再生と国民生活の安定を訴えた。

更にまとめるなら石破首相を引き継ぎつつ、直近で国民の不満が大きい課題は優先して解決するように見える。良く聞こえるような言い回しと、農業の構造改革など非難を浴びそうな話題に触れていないことも気になりました。
皆さまは誰がふさわしいと考えますか、現実的には自民党総裁が首相になるので党員以外の方も注意深く見守りましょう。
特に100万の賃上げに関しては、実現が難しい、インフレが加速し過ぎるなどの懸念の声が上がっています。本当に信じている支持者がいるのか疑問が残ります。

引用・参考文献(URL)