2013年10月24日、当時参議院議員だった山本太郎氏がライブ配信で放った「国会議員に出す弁当はベクれてる(放射能で汚染されている)んやろなぁ」という発言が、いまだに政治的な議論と世間の反応を呼び起こしている。
近年では能登半島地震もあり、れいわ支持者の中では「最も被災者を思って行動する政治家の1人」として評価されることが多い。しかし過去のこの発言を知っている非支持者では「信用できない、れいわはないわ」と言われることが多い。一因となっているだけで、他にも要因はたくさんあります。れいわ支持者と非支持者での認識が大きく違うことは間違いありません。
この発言は、秘書から国会で昼食の弁当が出ると告げられた直後の軽口として出たものであり、「ベクれてる」という関西弁のスラングで放射能による汚染を示唆する言葉だった。配信後、ネット上では瞬く間に拡散され、批判が巻き起こった。
当時の状況として、日本は東日本大震災後の福島第一原発事故からまだ時間が浅く、放射能に対する不安や風評被害への敏感さが高かった。山本氏の発言は、国会内で提供される食事まで放射能汚染を疑う内容だったため、「根拠のない風評を助長する不適切な表現だ」という批判が強まった。
また、発言当時と前後の行動として、山本氏は過去に原発事故後の放射能への不安から海外移住や国外での活動を検討した/したとの話が一部で語られることもある。2012年には「廃炉が決まらなければ日本を出る」といった意向を示したインタビューもあり、海外でのデモや市民運動への参加経験が報じられている
山本氏本人や支持者側は、もともと反原発・脱被曝を訴えてきた立場から出た発言であり、日常的に政府の原発政策に対して強い不信を抱いていたとの背景があると説明されることもある。しかし、この「ベクれてる」という表現は事実かどうかを検証することなくあくまでスラングとして使われており、科学的・客観的な根拠は示されていない。
発言直後、ネット掲示板やSNSでは、「風評被害を煽るな」「謝罪すべきだ」「国会議員の言葉として軽率だ」という批判が相次いだ。複数のコメントでは「風評ばかり振りまきやがって」「原発被害を茶化している」といった厳しい指摘も見られ、謝罪や辞職を求める声まで上がった。
一方で、この発言を山本氏の政治スタイルの一端と評価する向きもある。支持者の間では、従来の政治家には言いにくいことを率直に表現したという肯定的な見方や、「政府が安全だと言っても信用できない」という原発事故後の市民の不安を代弁したとの見方も存在する。批判一辺倒ではなく、政治家として問題提起をしたという評価も一部で一定の支持を集めた。議論の熱さが、彼の政治的な知名度を高めた契機だとの指摘もある。
しかし、発言から10年以上が経過した現在でも、この「ベクれてる」発言について本人が明確に謝罪した形跡がないとの批判も根強い。公式サイトでは過去の被曝発言に関して「配慮が足りなかった」とするメッセージがあるものの、具体的な経緯や対象への謝罪が明示されていないとして、支持者・批判者双方から評価が分かれている。
社会全体では、単なる軽い発言が長きにわたって政治的な遺恨として語られる珍しい例として注目されるようになっている。放射能に対する不安は依然根強いものの、科学的根拠に基づいた議論と風評による混乱は区別すべきだという声も強い。政治家の発言には慎重さが求められるという反省論が、専門家やメディアの一部からも示されている。
総じて、「ベクれてる」発言は山本太郎個人の政治姿勢や反原発運動の象徴的エピソードともなっているが、同時に政治家の言葉が社会に与える影響の大きさを改めて考えさせる事例として、今後も評価と議論が続く見込みだ。